車のドアを交換するということ

私は車の修理を仕事でしているのですが細かいお客様は一定数いらっしゃいます

スーパーなどの駐車場で停めておくと、たまにある隣の車のドアチョップ

風の強い日とかにドアが思ったより開いて隣の車にドン!

ドアに縦の凹みやスリ傷などが入ってしまいます

で、その細かいお客様が当てられました

走行距離1500キロ、登録してから半年も経ってないお車です

傷の状態を見るとコンパウンドで軽く磨くと取れそうなレベル

磨いてコーティングだけ再施工で落ち着くような修理かと

ところがこのお客様は車が新しいのもあるのか相手の保険会社にドアを交換せい!とごねるのです

ドアを交換するということはどういうことか

わかってないんですよね

もっとよく勉強した方がいいですね

新車の状態のドアが100点だとすると、ドアを交換してとことん丁寧に仕上げたとして85点か90点

普通のディーラーや鈑金工場は丁寧に作業はしますが、とことんとかそこまでこだわって作業しないので、まあ80点から85点レベルですね

100点のドアをわざわざごねて自分から85点ぐらいのドアにしろと言ってるようなもんです

新品のドアはキレイに塗装されて箱に入ってきて、なおかつ交換したら新車のドアと同じようにピタッと付くとでも思ってるんでしょうか?

まず新品のドアパネルはキレイという考えが間違ってます

新品ではありますが所詮補給品です

塗装もされてなければ何も付いていません

ED塗装という錆び防止の塗装がされているだけです

そこに作業者が手作業でシーラーを入れサフェーサーを塗り、研いでから色を塗装します

キレイにシーラーが入ってるかとか、色が合っているとか、そういうのは全て作業者のスキル次第です

塗装も新車のものとは質も違うしブースの焼き付け温度も全然違うし焼き付け回数も違うので同じ塗装とは言えません

塗装も所詮は補修です

そしてドアを取り付けてもまず建て付けが合いません

ポン替えやのに合いません

ヒンジのネジを緩め位置を調整したり、ドアをバギバキ言わせてひねったり、それでも合わなければ調整の効くボルトに替えたりします

ブラックアウトテープも作業者が手で貼るので仕上がりも作業者のスキル次第です

少しエアがかんだり小さなゴミが入ったりする場合もあります

ドアを替えるってそんなレベルなのです

じゃあなんでそこまで質を落としてまでドアを替えるのか

それはドアを替えないと、もうどうにもならないからです

ものすごく凹んでるとか、折れて曲がってるとか、アウターパネルが引きちぎられてるとか

もう修理不能なのでやむえなく新品のドアに替えるのです

それがドアを交換するということ

ドアなんてできることなら替えない方がいいです

修理が必要だとしても補給品を付けるより上です

交換するかしないかの分岐点はイメージよりもっと損傷が大きいところにあります

修理するのと替えるのとどっちがキレイになおるかを考えます

ドアだけではないです

ボンネットやトランク、リヤゲートも同じです

何事もその道のプロにまかせておいたほうが良い場合があるのではないでしょうか?

信頼できるプロフェッショナルに

信頼できるプロフェッショナルは、いつもお客様が損をしないことを考えて作業をしています